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「ひび是好日」Vol.41:少子化を考える
2025.04.05
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 月末に公表された厚労省の発表で、2024年に日本で生まれた子どもの数(外国人を含む出生数)は前年比5.0%減の72万988人だったとのこと。10年前と比較すると3割近い減少で、このままいくと10年後には50万人を下回るとの予測もされており、日本人消滅の危機もささやかれているとか…。
 私が小学生の頃には、このままいくと人口爆発で日本も過密状態になると教えられたのとは隔世の感があります。
 結婚しない若者が増えたとか、結婚しても子供を持たないライフスタイルを求めるカップルが増えたという話を聞きます。その原因を現代社会の構造に求め、その改革をするというのももちろん必要ですが、私はもしかしたら遺伝的にもその要因があるのではないかと考えています。
 昔から結婚したくないという人たちは一定数いたと思いますが、時代がそれを許さなかった。だから、結婚もするし、子供も持つ。でも、そういった中で生まれた子供たちは結婚したくないという遺伝子を引き継ぎ続ける。そして時は流れ多様性を是とする今の時代、無理に結婚をしなくても特に風当たりは強くないから、彼ら彼女らは結婚しないので少子化が進んでしまう。しかし、結婚をしたくないと思う遺伝子を引き継ぐ子供の数は減るものの、相対的に結婚したい遺伝子を持つ子供の割合が増え、更にその子供たちも遺伝的に結婚願望を持つようになり、徐々に子供の数も増加していくのではないかと。
 生物にとって、種の保存は無意識の中にある最優先課題。日本人という種を保存するための仕組みが遺伝子レベルで動き始めているかも知れませんね。

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